それでいいよ

移ろいゆく風景の中 ずっと大切な人

あいばくんの話。

2022年7月2日、舞台「ようこそ、ミナト先生」を観劇しました。

 

観た時の新鮮な気持ちを綴りたいのと、あいばくんについて少し考察してみたくなったので、このブログを書いています。相葉雅紀という人を言語化するのは本当に難しいと思っているし、昔から何度もチャレンジしては挫折しているけど… 今回は何とか書き上げたいと思っているので、よかったら最後までお付き合いください!

 

「ようこそ、ミナト先生」あらすじ

甲信越地方の山あいにある町、日永町。
一年前、この地を観光で訪れ、非常勤の音楽教師として働くことになった湊 孝成。
人当たりがよく誰にも親身な彼は“ミナト先生”と慕われ、地元組からも移住組からも頼りにされるように。
住民の間ではミナトがずっと町にいてくれるよう、診療所の医師・高梨由佳子とくっつける計画が持ち上がるほど。
だが一人暮らしの偏屈者、植村久志だけは心を開こうとしない。
そしてミナトはある秘密を抱えていた。
そんなある日、ひょんなことから日永町の動画がネットで拡散。
町が世間から注目を集めると事態は大きく動き出すーー。

まず、あらすじを振り返ったけど、この、ミナト先生が抱えている秘密がなかなかのもので、、この秘密こそが今回ブログを書こうと思ったきっかけです。

 

というのは、そもそもミナト先生を演じたあいばくん自身が、どうしても秘密を抱えがちな人だと思っているから。だから観劇した人が口を揃えて「あいばくんにぴったりの役だ」と言うし、他の誰でもないミナト先生に深く感情移入してしまう。

 

あいばくんが秘密を抱える理由は、あいばくんが話す時、その言語化が0か100かの2種類しかないからだと思う。黙って飲み込んでいるか、包み隠さずに言うか。あいばくんを応援している人なら分かると思うが、あいばくんはふんわり匂わせするのはいいけどしっかり言ってはいけない、という類の話(告知に限らず)を本当に話さない。触れないと言った方が正しいかもしれない。

基本的にあいばくんが話すことに嘘偽りはない。正直で素直だから。でも、話している部分は氷山の一角であり、話さない・話せない部分は自分だけの秘密として、話せるようになるまで誰にも見せずにずっと1人で抱えている。それは弱音とか愚痴とかも。あいばくんはそんな人だ。良い悪いの話ではなくて、そういうあいばくんがずっと愛おしくて、いつでもちょっぴり心配だ。

 

話を変える。あいばくんのパブリックイメージは、「優しい」「天然」「爽やか」「笑顔」といったところだろう。何らかのファンをしている人は思い当たるところがあるかもしれないが、パブリックイメージは大概その人のことを知って得るイメージとは違うものだ。クールキャラなのにこんな可愛いところもあるんだ!など、それが良い方に作用する場合が多いけど、極端な話、こんな人だと思わなかった…と勝手に抱いたイメージで失望することも時にはあるだろう(身勝手な話だが)。わたしも他の推しでそういった経験をしたことがある。しかし、あいばくんの場合、あいばくんを好きになる前に抱いていたイメージが、あいばくんを好きになってから覆ったことは1回もないのだ。もちろん、イメージが膨らむ方向は様々だし、人によっては意外性があるのかもしれない。それでも、わたしにとって、あいばくんはずっと変わらず優しい人で、奥が深い人だ。

 

光の射すところには必ず影が生まれるように、あいばくんにも陽の部分と陰の部分が存在していると思う。すなわち、あいばくんは根っからの陽でも、根っからの陰でもないと思っている。某宮さんに怒られそうだから弁解すると、あいばくんは確かに「太陽」みたいなところがある。でも、あいばくんは「恒星」という訳ではないと思うし「陽キャ」でもないと思うんだよ。あいばくんの明るい部分の明度が本当に高いから忘れがちだけど、ちゃんと相応の影がある。

 

あいばくんは、明るくはっちゃけているように見えて、寡黙で大人しいし、優しくて人が好きそうなのに、人見知りだし、人に合わせているように見えて、自分の意見をしっかり言うし、何にでも寛容と思いきや、結構せっかちだ。単純そうに見えて、意外と複雑で難しい人だと思う。その二面性・多面性こそがあいばくんのアイドルとしての幅を広げていて、あいばくん自身の魅力になっているから凄いのだ。

 

あいばくんが、あいばくんに重ねて思いを馳せてしまうような役を演じることが多いのって、素晴らしい役をもらっていることももちろんあるけど、それだけあいばくんという人間が多面的だということを物語っているのだと感じる。そして、あいばくんは、自分自身と役を比べて似ているところや、重なるところを探すことも、探して見つけたところを表現することも上手い。

 

「どれが本当の相葉雅紀なのか」探すのが楽しいなんて、そんなことある? オタクには一生分からせてくれないんだろうなと思うけど、それでこそ「相葉雅紀」だ!と嬉しくなるから人生楽しい。こうやって考察できるような余白を持っているアイドルを応援できて幸せだな。あいばくんのお芝居、もっと見たいよ。